牧野郁美プロフィール - 睡眠コントロール術
はじめまして、牧野郁美と申します。スリープカウンセラーして睡眠で悩む多くの方の相談にのっています。
眠れない!いつも快眠だった私が…
30代になり突然訪れた不眠地獄
20代の頃は、いたって健康でした。
昼間はしっかり働き、夜はぐっすり眠って翌朝はすっきりと目覚めて、体調に異変を感じることなどありませんでした。
ところが、30代に入り、責任ある立場を任されるようになってからは状況が一変しました。いわゆる総合職としてのポジションだったのですが、これが思った以上にハードで、なかなか慣れるのに時間がかかったのです。
残業が当たり前の不規則な生活になり、ハードなスケジュール、覆いかぶさるプレッシャーやストレスで、いわゆる「不眠」の状態に陥るのに、さほど時間はかかりませんでした。
眠れない、ということがこんなに辛いなんて・・・
その頃を思い出すと、いまだに胸が締め付けられます。
夜、ベッドに入ると、その日の仕事の出来事を思い出し、翌日の事を考えて緊張し、でもそれを振り切って寝ようとすればするほど色々な考えが繰り返し浮かんできて、余計に焦りました。
初めのうちは、そういう精神的なもので眠れないんだということを自覚していたのですが、だんだん不眠が慢性化していって、「何をどうやってもなかなか寝付けない」という状態に。
でも、仕事は忙しくなるばかりで、ゆっくり休みをとる事もできません。
だるくて重い体を抱えて仕事をしていましたが、次第にイライラやめまいに悩まされるようになり、集中力がすぐ途切れ、仕事に支障をきたすようになりました。
さすがにこのままではまずい。休みを取るのは気が引けたのですが、一日だけ休んで内科を受診することにしたのです。
翌日、意を決して受診したのですが、医者は私の方を見て一言。
「不眠症ですね」
結局、軽い睡眠薬を処方されただけで、あっさりと終了しました。
眠りたくてもどうしても眠れない!
おかげで日中はイライラ…どうすれば?
睡眠薬をもらって、もうこれで眠れる!
すべてが解決すると思ったのですが…それが全然効かないのです。
薬を飲んでベッドに入っても、頭をめぐるのは仕事の焦りや緊張ばかりで、一向に睡魔はやってきてくれません。
薬の量を増やしたり、お医者さんに訴えて薬の種類も変えてもらいましたが、むかむかなどの副作用ばかりで、期待するような効果は出ませんでした。
そのうえ、昼間に限って眠気が襲ってきたり、急に頭痛が出たり、何となく熱っぽくて、余計にイライラすることが増えて、仕事ははかどりません。
こんな日々が続くと、精神状態にまで影響が出始めます。
もともと明るい性格のはずの私が、ネガティブになり、部下の些細な失敗にもイライラして怒鳴り散らし、不意に涙があふれるほどの不安定さ。
自分でもおかしい、と自覚するほど、病的とも言える精神状態に追い込まれました。
限界を感じていた頃、幸運なことにちょうど結婚話がまとまり、この状態での仕事と家庭の両立は無理…と感じて、泣く泣く退職することにしたのです。
それでもやっぱり眠れない!
結婚、そして妊娠。つのっていく不安。
結婚退社し、優しい夫との穏やかな生活が手に入った私は、これでプレッシャーからも解放され不眠も次第に収まっていくだろうと思っていました。
ところが、期待に反して結婚後もやっぱり眠れないのです。
寝つきが悪く、眠れるのは明け方の少しの時間だけ。頭痛やイライラ、めまい、不安感などの症状は治まりません。
結婚して生活のすべてが変わってしまったことが、また別のストレスの原因に知らず知らずのうちになっていたのかもしれません。
色々な病院をめぐり、いろんな種類の睡眠薬や精神安定剤が足されて、次々に薬が増えていきます。
効果を期待して飲んで、でも効果がないので別のものにして、さらに追加で別の薬も足して、という感じで、薬漬けという感じの毎日。
そんな折、ついに欲しかった赤ちゃんを授かりました。夫も私も待ちにまった赤ちゃん!
その嬉しさはひとしおでしたが、反面、うねりのような不安が私を襲ってきたのです。満足に眠る事も出来ず、こんなに薬に依存している自分に、元気な赤ちゃんを産むことが出来るのか・・・
でも、やっと授かった赤ちゃん、高齢出産になるし、今後のチャンスも少ないから、絶対に産みたい!それに、少しでも子供にリスクのある事は避けたい!
自分の事よりも、とにかくおなかの子供が心配で、一切の薬をやめることにしたのです。
なにか方法はないのか…調べ続けた毎日
薬を一切やめた私は、なにか少しでも効果的な情報がないか、インターネットや書籍を徹底的に調べることにしました。
さらに、睡眠障害を専門とする全国の病院や団体についても調べ、電話で質問をしたり、これと思う先生には、実際に足を運んで、睡眠の問題を解決する方法を探りました。
安定期に入ると、結構な数の病院を訪ねて専門医の話を聞きましたが、どれも似たり寄ったりで結果的にこれといった特別に効果が出るものはなかったのです。
身重の体で頑張ったのに、相変わらず眠れない状態は変わらず、どうしてよくならないの…このままでは倒れる…
夫も私の不眠には理解を示してくれて、いたわってくれていましたが、あまりものヒステリックさや体調の悪さに、気持ちのすれ違いも増えていきました。
この辛さを誰もわかってくれない!
次第に夫との関係にもヒビが・・・
ある日、とうとうそれはやってきました。
目をつぶっていても、頭がどんどん冴えてくるのがたまらず、深夜にベッドから出てリビングでぼんやりしていたんです。
なにか面白いテレビでも見たら、気分が変わるかと思い、なんとなくテレビをつけてぼんやりと画面を眺めていました。
そうしていたら、物音を感じたのか、夫が起きてきました。あからさまに不機嫌そうな顔をしていました。
そして、「これから赤ちゃんを産もうという人間が、こんな夜更かししてどうする、もう少し母親になる自覚を持たないと・・・」と説教を始めたのです。
夫の表情や口調に、今まで我慢していた感情が急激にこみ上げてきました。
「眠れない、って言ってるでしょう!夜更かしして遊んでいたわけじゃない!!人の苦労も知らないで!!!」
夫にリモコンを投げつけ、とめどもなく涙があふれて、一人で部屋に閉じこもりました。
おなかに手を当てて考えていると、すべてが嫌になり、怖くなり、パニックになって「誰も自分を助けてくれない・・」暗闇の中に一人ぼっちでいるように感じました。
元気な赤ちゃんを産みたい!
不眠解消を再度決意、
そこから始まった研究の日々
それ以来、このままの状態で良いのか、赤ちゃんを産み育てることが出来るのか、夫との関係はどうするのか、自問自答の日々が続きました。
悩んだからと言って、私の睡眠の問題が解決するわけではありません。
でも、今度こそ本当に解決したい、そのためにはどうすればよいのか、妊娠中で薬も飲めないし、以前試した方法も効果がなかったし、専門の病院も救ってくれなかった。
でも、子供や夫、何よりも自分自身のために、不眠の苦しみや、それがもたらす様々な精神的な問題を、どうにかして改善させようと心に誓ったのです。
と言っても、以前とおなじようなものでは効果が期待できないように思いました。
そこで、病院には頼らず、学者の人が読んでいそうな専門的な文献を読み漁り、そこから自分なりの改善方法を得ようと思ったのです。
幸い、私は学生時代に海外留学の経験があり、英文の文献を読むのが苦にならなかったので、大学図書館などに海外の文献を読むため通うようになりました。
睡眠障害や不眠の定義、症状の内容や原因など、国内の常識と似ているところがあるものの、海外の論文や専門書には斬新な見方や観点、情報などが少なからず見受けられました。
また脳に関する疾患や心と身体についての研究論文など、少しでも関係ありそうだと思ったものについても漏れなく、さまざまな資料を読み漁りました。
そんな中、気持ちの落ち込みやうつの人たちのセルフヘルプグループの活動記録に目が留まりました。
セルフヘルプとは、日本では“○○の会“などの名称が多いのですが、大まかに言えば同じ悩みを持った人たちが自発的につながり、影響しあいながら治していく活動の事です。
海外のいくつかの活動を調べていくうちに、こういったセルフヘルプ系の活動に、ヒントが眠っていると感じるようになりました。
そして「これは」と思うものをノートにまとめていく作業を延々と繰り返したのです。
全てが奇跡のようにつながっていく!
ようやく見えてきた、一つの大きな可能性
膨大な情報をノートにまとめると、今度は書き出した項目の整理が必要です。
内容が共通しているもの、重要だと感じたもの、根拠がしっかりしてそうなもの、など本当の意味で有用と思われる内容をピックアップしていきました。
そのような作業を続けて数ヶ月ほどたった、ある日のこと。突然、バラバラだったパズルのピースがひとつに合わさったような感触がありました。
そして、ひらめきとともにひとつの道すじが浮かんだのです!
特に複雑なやり方ではなく、むしろ単純でシンプルなので、「本当にこれでいいのだろうか」と最初は思いました。
でもそれは、まさに今まで調べてきたことの集大成とも言える内容で、ちょっと思いつかない、意外な道筋である事には変わりありません。
さっそく私は、その方法を試してみました。特殊な器具が必要なわけでも、特別な場所が必要というわけでもなく、自宅ですぐにできる方法なので、簡単です。
ただ、もしこれで効果がなかったら、もう私の不眠は一生治らないんじゃないか…そう思い、心をこめて取り組みました。
眠気がちゃんとやってくる!
眠ることの喜びを純粋に感じられる素晴らしさ
すると・・・
1週間ほど過ぎた頃でしょうか。
それまでは眠りの入り口にいるけど眠れない、という感じが朝まで続いていたのが、いつの間にか3時位までしか覚えていないようになったことに気づきました。
自分でもビックリしましたが、その時直感的に「これは効いているかもしれない!」と感じたのです。
嬉しくなった私は、それからも毎日丁寧に続けていきました。
するとそのうち、暗闇の中で確認する時間が、2時までだった…1時までだった…という風に少しずつ早い時間に眠りに落ちるようになり、1か月ほど経った頃には、12時前には眠っていられるようになっていたのです!
それも、目をつぶって耐えているうちに眠っている、というものではなく、布団に入って目を閉じると自然に眠気がやってくる感じで、眠り方も良くなっている感じでした。
それに加え、この方法を続けていると、朝目覚めた時の体調がどんどん良くなっていくんです。
ただ単に眠れれば良い、と思っていましたが、次第に深い睡眠がとれるようになったせいか、体に力がみなぎり、気力も充実して、アクティブな自分が戻ってきました。
睡眠を改善すると、良い事がいっぱい起こるものなんですね。そして、ついに元気な赤ちゃんを産むことが出来たのです。
それにしても、こんな単純な方法で不眠症を解消できるとは思ってもいませんでした。身体に優しい自然な方法で治せることが本当に意外だったのです・・
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